概要
廃墟の水場に繁殖した緑を作ってみたかったので作ってみました。細かく見ると粗が目立ちますが遠目にちらっと見る分には割といい感じにできたと思います。
制作時間
2時間くらい。
使用素材
作業工程のヒント
色々なことをやったのでざっくりと説明します。
●タイルの画像をバスルームの壁の遠近に合わせて配置。
●「コピースタンプツール」で錆画像を参照してタイルを汚す。
●草画像の背景をひたすら除去して配置していく。画像の切り抜きで明らかに見栄えの悪い箇所は「ぼかし」を使ったり、「コピースタンプツール」を使って誤魔化していく。
●配置が完了したら、全体の色味を調整する。画像によって光の加減が違うので統一感を出すために調整が必要。今回はあくまで屋内なのでコントラストと明るさを下げた(強く光が当たらない場合明暗の差は小さく、影も濃くならない)。
●手前側にある草にフィルター「ガウスぼかし」を適用する。見せたい場所(焦点)以外をガウスぼかしでぼかすと、遠近感(奥行き感)が出ると同時に見た人の視線を誘導できます。
●すべてのレイヤーの上に青色のグラデーションを描画したレイヤーを乗せて、描画モードを乗算と、不透明度を下げています。これにより全ての画像が「共通の青色」を持つため全体的に色が馴染みます。また薄暗さの表現ともなります。同時に窓部分も暗くなってしまうので、窓の部分だけグラデーションを削除しています。
●バスルームの画像の窓の部分を選択し削除。木漏れ日の画像を背面に持ってきて背景を差し替えます。しかしそのままでは入ってきたはずの光が窓部分で途切れてしまうので、一番上にレイヤーを置いて光の当たる部分にブラシでざっくりと光を描きたしました。ちなみに描画モードはスクリーン、不透明度は40%です。
●最後に丸い粒子が飛んでいるような光の画像を一番上に重ねます。廃墟のような埃っぽさが表現できたと思います。描画モードはオーバーレイ、不透明度は54%。ちなみに先ほどグラデーションの時に説明しましたが、全体が同じような色の画像を乗算やオーバーレイで重ねるだけで被写体と背景が馴染むのでオススメです。